こんばんは。
先日、9月6日に北海道で「胆振東部地震」という大地震が発生しました。
ブラックアウトという現象も生まれて初めて経験して、
日頃から当たり前に使えている電気、ガス、水道がどれだけ有難いものなのかを
身をもって感じる出来事でした。
さて、今回は地震保険について述べていきたいと思います。
厚真町、安平町、むかわ町など被災度合いが大きい地域の方はもう既に保険会社
に連絡をいれていると思われますが、この記事では震度4以上を観測した札幌市
小樽市、江別市、岩見沢市、苫小牧市などにお住いの方に向けて発信していきたいと思います。
皆さんは
「うちの家は基礎にも全然ヒビも入らなかったし、なんも被害無かったから地震保険入ってるけど保険おりないだろうから電話しないわ。」
なんて思っていませんか?
今回の地震では震度が大きく、被害も大きかったために審査が少し甘めのようで、保険が出る確率がとても高い状況になっています。
地震保険の認定基準は
2017年1月に地震保険の改正後に加入された、もしくは新しく加入した方は
一部損(基礎、柱、屋根などの損害額が建物の時価の3%以上20%未満)
小半損(基礎、柱、屋根などの損害額が建物の時価の20%以上40%未満)
大半損(基礎、柱、屋根などの損害額が建物の時価の40%以上50%未満)
全損(基礎、柱、屋根などの損害額が建物の時価の50%以上)
の4区分に分かれます。
また、保険金額も4区分に分かれます。
この一部損壊という区分に私の周りの約20人の人たち全員が認定されています。
特に、木造住宅にお住いの方は特に出ている傾向にありました。
RC住宅だと審査は厳しめのようです。
また、審査自体は約45分ほどで終わります。が、、、不動産鑑定士にも当たり外れがあり、審査が緩い人、厳しい人がいるみたいです(^^;)
そして家財保険ですが、家財保険はこれもポイント制となっています。
家財保険の認定基準は3段階に分かれています。
一部損(家財の損害額が家財の時価額の10%以上30%未満)
半損(家財の損害額が家財の時価額の30%以上80%未満)
全損(家財の損害額が家財の時価額の80%以上)
食器陶器類、家電、家具、身の回り品、衣類寝具、の5項目にわかれてます。
食器陶器類は1つ (1%)最大5% 5種類
食器、陶器、調理器具、漆器、食料など
家電は1つ (2.5%)最大20% 8種類
電子レンジ、パソコン、テレビ、ステレオ、エアコン、ポット、ワープロ、 ファンヒーター、掃除機、冷蔵庫、洗濯機など
家具は1つ (4%)最大20% 5種類
机、椅子(折り畳み可)、食器棚、サイドテーブル、本棚、食道セット、和洋整理ダンスなど
身の回り品は1つ (2.5%)最大25% 10種類
CD、人形、靴、鞄、スポーツ用品、レジャー用品、カメラ、眼鏡、書籍など
衣類寝具類は1つ (15%)最大30%
衣類、寝具
注意すべきところは、代表品目にいくつ損傷があるかを数えて認定基準を決めます。
我が家の被害は
基礎の部分の化粧モルタル?に10cm程のヒビが入っている箇所が4か所ほどあるということで、一部損壊認定をいただきました。
家財では
皿が1枚、茶碗が1つ、食料品がブラックアウトで冷蔵庫のものがダメになって1点、
衣装ケース(カラーボックス)が1個、
本棚(カラーボックス)が1個、
ステレオが1個、湯沸かしポットが1個
人形が1個の破損でした。
皿、茶碗で1%、食料品で1%
衣装ケースで4%、本棚で4%
ステレオで2.5%、湯沸かしポットで2.5%
人形で2.5%
合計17.5%
一部損(家財の損害額が家財の時価額の10%以上30%未満)
これに該当するため5%の保険金が支払われました。
注意したいところが、皿が10枚壊れようが、1枚20万円の皿が壊れようが1%にしかならないようです。
衣類寝具類の判定は、窓ガラスの破片が衣類布団の上に散らばり使えなくなったなど、被害が本当に大きくないとカウントされないようです。
また、衣類の枚数、布団の大体の個数を確認されますので、その枚数分が分母となるため衣類寝具類でのポイントは被害枚数が多くないとカウントされづらいようです。
金額は
地震保険1000万円 5% = 50万円
家財保険100万円 5% = 5万円
ちょっとしたボーナスですね(^^)
不動産鑑定士によると地震保険で見るところは建築工法によって見る箇所が違う
ということでした。我が家は木造在来軸組み工法というものだったので主体構造
のみの審査でした。
主体構造は基礎、外壁、屋根、柱に分かれており、柱が家の中に入らないと見れ
場合を除いては家の中に被害があっても見ないとのこと。
また、屋根に関してはポイントが低いため「屋根の上から何か落ちてきましたか?」という質問だけで終わります。
他の基礎、外壁、柱の3か所に被害が見つかったほうがポイントが高いとのことです。
地震保険は主体構造のみで、認定は液状化、倒壊、家が傾くなど、大きな被害がないと小半損認定以上にならない。一方で、家財保険は自己申告制ということもあり、被害があった項目分ちゃんとカウントされて保険金もそれなりにでる感じだったので家財保険も100万だけじゃなく500万、いやできることなら1000万かけた方がいいのかなと思いました。
注意したいところが家財保険の仕組みを理解して、故意に家電や家具を壊したり、元々壊れていたのに地震の被害で損害がありました。と、申告して保険金を受け取ることは詐欺行為となりますので注意して下さい。
最後になりますが、被災していて地震保険を加入しているけど、まだ電話していない方は保険会社に一度電話してみてはいかがでしょうか。